診療のご案内

顎関節症

顎関節症とは?

あごの関節に発生する、開口時の痛み、開閉口時の関節雑音、また開口制限を特徴とする症候群です。顎関節症は潜在的な症状の方も含めると約6割の人がかかっているといわれています。PDI岐阜歯科診療所ではこの現代病に対して、村上記念病院及び朝日大学附属病院と連携し、咬合、骨、軟組織、筋肉とあらゆる面からの診査および専門的な治療を行っています。

症状

  1. あごがだるい、疲れる
  2. あごが痛い
  3. 何もしなくても痛む
    1. あごを動かすと痛む
    2. あごを動かすと音(カクンカクン・ジャリジャリなど)がする。
  4. 口を大きく開けられない。

これらの症状がいくつかあると、顎関節症が疑われます。

顎関節の構造と機能

あごの関節(顎関節)は左右一つずつ耳の前方にあり、下あご(下顎)の突起(下顎頭)と頭の骨(頭蓋骨)のくぼみ(下顎窩)からなっています。口を開けると、下顎頭が回転し下顎窩に沿って前方へ移動するという機能をもっています。その下顎頭と下顎窩の間には関節円板があり、動きをスムーズにし、クッションのような役割をしています。

分類

頭蓋骨の側面図及び学管節部の拡大図
  1. 筋肉の異常
    下顎を動かしている筋肉(咀嚼筋)の炎症で、頬やこめかみ付近に痛みが生じます。
  2. 顎関節内部の異常
    関節を包む組織(関節包、関節靭帯)の障害(捻挫)や関節円板の障害(位置のズレ)により痛みが生じます。
  3. 骨の異常
    骨の変形が引き起こす周囲の炎症により痛みが生じます。

原因

  1. かみ合わせの問題
  2. 顎の異常運動(歯ぎしりやくいしばり)
  3. 精神的(ストレス)な問題

など様々な要因が単独あるいは重ね合わさって発症します。

治療法

顎関節症の治療には様々な方法がありますが、それ以上に重要なのは、患者さん自ら行う家庭療法や日常生活でのセルフケアです。歯科での治療はそのような自宅療法の一助として可逆的な治療法(薬物療法・理学療法・スプリント療法)を行います。時として、外科的手術などの非可逆的治療法も行うこともありますが、第一選択にはなりません。
詳しくはご相談下さい。