通常、入れ歯のピンク色の部分(レジン)は、プラスチックでできていますが、金属床はそのレジンの多くの部分に金属を使用している入れ歯です。たわまず、丈夫で、快適な入れ歯を作ることが可能です。また、金属ならではの薄い仕上げは違和感が少なく、お口の中を広く感じさせ、熱の伝わりの良さで一層おいしく食事を楽しむことができます。
主に金(白金加金)、コバルトクロム、チタンの三種類の金属が使われています。
チタンは軽く、人体に対して優しいので最近良く使われています。
特に、軽いという点で、上あごの入れ歯におすすめです。
また、以前は金属床の修理は難しいとされていましたが、今はレーザー溶接など技術の進歩で、簡単にしかも正確に直すことができるようになりました。
金属床は強度を利用して、非常に細く薄くできますので、保険の入れ歯と比べて違和感が違います。例えば、あごを覆う場合、入れ歯の後ろを厚くするのと薄くするのでは違和感は全く違います。
また、両側の入れ歯のつなぎ方も自由にでき、違和感を少なくできます。
金属床と保険の入れ歯の最大の違いは違和感であり、快適性を求めるなら、金属床の方が優れています。 現在、部分入れ歯のバネ(クラスプ)が目に見える前歯についているために、見た目が悪く、悩んでいる方には、アセタル樹脂を用いて作製したホワイトクラスプがおすすめです。
入れ歯の安定を高めるために、アタッチメントを用いる場合もあります。2つのものを組み合わせて、ボタンのようなもので留めてしまいます。その中に「磁性アタッチメント」という磁石の吸引力を利用して入れ歯を維持するものもあります。
また、金属床にインプラントを利用して快適な入れ歯を作ることもできます。
当診療所では、入れ歯のバリエーションをわかりやすくまとめた説明用シートと共に、触れて金属床の特長を実感できるサンプル義歯セットを用意しております。